マクドナルドの優待制度が変わります

12月末が決算の、日本マクドナルドホールディングス(2702)の株主優待制度が変わります。

優待の人気ランキングで常に上位に位置する会社ですので、影響を受ける方は多いかも知れません。

なお、優待を受け取りたい場合、今回の最終買付日は12月27日(水)になります。

変更内容

これまで(2023年12月31日の株主まで)

保有期間は関係なく、決算日だけ株主であれば優待を受け取ることは出来ました。

これから(2024年12月31日から)

保有期間の制約が追加され、長期保有することが必要になります。

長期保有の定義

毎年6月30日および12月31日現在の株主名簿に記載された100株以上保有の株主のうち、『継続して1年以上』保有すること

『継続して1年以上』保有する株主とは、6月30日および12月31日の株主名簿に、同一株主番号で3回以上連続して100株以上を保有していること

※ただし、2024年6月30日については、2023年12月31日と同一株主番号で2回連続して保有していれば長期保有の定義に該当し受け取ることが出来ます。

つまり、株主優待を2024年以降も受け取りたい場合は、今回迎える決算から保有し続けることが必要になります。

通常の取引で買い付けを行い、そのまま保有している方については保有を継続すれば良いので影響はありませんが、 いわゆる『クロス取引』 で株主優待を受け取っている方は、同じ手法で受け取れるのは今回が最後と言うことになります。

影響の出るケース

上述しましたが、クロス取引で株主優待を受け取っている方は、これを最後と割り切るか長期保有に切り替えるかのいずれかの選択をすることになると思います。

クロス取引の注意点

いわゆる『クロス取引』を決算の都度行っている場合、これまでは優待を受け取ることが出来ましたが、その手法だとこれからは今回の決算(2023年12月31日)が最後になります。理由は、株主名簿に記載される株主番号が同一ではなくなるためです。

クロス取引は、株価変動を抑えながら決算で権利を取ることが出来る手法です。費用は現物の買いとオプション取引(現物の買いに対応する、売る権利を買うコスト)分になり、ネット証券ではオプション取引分だけが一般的だと思います。株価変動を抑えながら優待を受け取りたい方で利用している方は一定数はいらっしゃると思いますが、マクドナルドに関しては今後は使えなくなります。

『同一株主番号』の注意点

同一株主番号で株主名簿に記載されるためには、同じ証券会社・口座名義人・口座種別(NISA・特定等)等で保有し続ける必要があります。つまり、売買はもちろん、証券会社の移管等でも株主番号は変わる可能性があります。新NISAに変化することに伴ってNISA口座を開設する証券会社を変更される方もいらっしゃるかも知れませんが、もし株式の移管もご検討の場合、その前に株主番号がどのようになるかを預けている証券会社等に確認されることをお勧めします。

(日本マクドナルドホールディングス株式会社の公式HP)