4月16日の雹(ひょう)で被害に遭われた方へ

先日(4月16日(火))、兵庫県の広い地域で雹(ひょう)が降り、多くの方々が様々な被害を受けました。

このブログでは、雹(ひょう)の被害に遭った方に、どの保険が対応しているかやどのように手続きするかをお伝えします。

  • カーポートに穴が開いた
  • 車のガラスが割れた
  • 家の窓ガラスが割れた
  • 雨樋(あまどい)に穴が開いた

などの被害を受けた方に、このブログが被害の回復のお役に立つことが出来れば幸いです。


雹(ひょう)被害の主な種類

雹(ひょう)の被害は、以下のような形で発生します。

  • カーポート
  • 屋根
  • 家の窓ガラス
  • 雨樋

これらの被害は、(特に今回は)突然の雹により予期せずに発生したものだったと思います。しかし、被害に対応する保険に入っている方は、損害に見合う分の保険金を受け取ることが出来ると思います。注意点もありますので、加入されている保険で保険金が受け取れるかは保険証券の確認や保険会社へお問い合わせください。


受けた被害と対応する保険

被害対応する保険
家の窓ガラス火災保険
屋根
雨樋
カーポート
車の窓ガラス車両保険

雹による被害は、車は車両保険、家の窓ガラスやカーポートなどは火災保険の補償対象となります。具体的には、『雹災(ひょう災)』の補償が契約内容に含まれて いれば補償の対象となります。一般的には「風災・雹災(ひょう災)・雪災」という3つの自然災害がセットで扱われ、ほとんどの保険で契約内容に含まれています。

ただし、期間の条件もありますので、保険金を受け取るための条件をまとめます。

  1. 補償内容に「雹災」が含まれている
  2. 被害から3年以内
  3. 被害額が一定水準以上

また、保険の契約内容によっては免責金額もありますので、保険証券は一度ご確認ください。


保険金請求の流れ

今回の雹の被害に関しては、自治体からは確認出来た範囲では直接の補助、見舞金等はないようです。そのため、罹災証明書(※1)や罹災届け出証明書(※2)などの自治体に申請する書類は優先順位は高くなさそうです。それも踏まえ、今回の被害に関してお勧めする手続きを記載します。

※1 罹災証明書:自然災害によって被害を受けた場合に、自治体が調査を行い、調査結果に応じて被害の程度を証明するもの

※2 罹災届出証明書:自然災害によって被害を受けた場合に、被害の届け出があったことを証明するものです。そのため、この証明書は被害の程度を証明するものではありません

1-1.保険会社に連絡
被害の内容に合わせ、火災保険・車両保険(自動車保険)の保険会社に連絡。問い合わせが集中しており用件だけ確認され詳しいことは折り返しになるケースも多いようです。話が出来れば、請求に必要な準備物や請求手続きを確認しましょう。
1-2.リフォーム業者等に連絡し見積りの依頼をする
保険金の請求には、修理の見積もりが必要になるケースもあります。保険会社との話で見積もりが必要か確認し、必要な場合は見積もりを可能な範囲で複数の業者から取得しましょう。
1-3.被害状況の写真を撮る
被害状況は保険会社が確認すると思いますが、こちらで写真を撮って送る可能性もあります。これはご自身だけで出来ることですので、業者への連絡と並行して出来るだけ早めにしておきましょう。
全体(位置関係が分かるように家の部分など周りも含めて)は必ず撮影しておき、部分的なところは気になるところがあれば追加で撮ると良いと思います。
2-1.保険会社へ請求
必要な準備物が揃ったら、保険会社へ請求しましょう。もし修理が決まってからや修理後に請求になる場合は、先に修理を行いましょう。また、修理を行うにあたっては、修理内容によって保険金が変わるかどうかなど、受け取れる保険金の条件や金額なども確認すると良いと思います。
2-2.リフォーム業者へ修理依頼
受け取れる保険金などの条件なども含め、実施する修理内容が決まれば依頼する業者さんへ連絡し、修理しましょう。

もし必要な場合や安心材料として取得しておきたい場合は・・・

罹災証明書・罹災届出証明書の申請
申請期間は、原則は災害発生から3ヶ月以内です。市役所等へ訪問もしくは郵便などで受け付けています。保険会社から必要だと言われた場合や、自宅の記録として残しておきたい場合など、どうしても取得しておきたい場合に利用すると良いと思います。

まとめ

雹(ひょう)の被害は突然の出来事ですが、適切な対処と保険の活用により、被害を最小限に抑えることが可能です。保険は万が一のときに備えるものですので、事前の確認が大切です。この記事が皆様の参考になれば幸いです。


ブログの内容はあくまで一般的な情報を提供するものであり、具体的な保険の内容や補償範囲については保険会社に直接ご確認いただくことをおすすめします。この記事が皆様の参考になれば幸いです。

各自治体の情報

今回の雹(ひょう)の被害について、確認出来た範囲で自治体の特設ページやコーナーのリンクを掲載いたします。お住まいの地域が発信している情報を確認したい場合等にご利用ください。(他にも掲載している自治体はあるかも知れませんので、お住まいの地域の情報が下記に無い場合は別途検索してください)

姫路市

令和6年4月16日に発生したひょう被害について

罹災証明書及び罹災届出証明書の交付申請 | 姫路市

罹災証明書及び罹災届出証明書の交付申請についてのご案内

高砂市

降雹(ひょう)被害(令和6年4月16日)にかかる対応について

降雹(ひょう)被害(令和6年4月16日)にかかる対応について/高砂市

令和6年4月16日(火曜日)に発生した降雹(ひょう)被害について、罹災証明書等の発行を行っています。 ・雹(ひょう)の被害に対する市からの直接の補助、…

加古川市

令和6年4月16日に発生した雹(ひょう)被害について

令和6年4月16日に発生した雹(ひょう)被害について/加古川市

4月16日夜の雹(ひょう)による相談・被害証明の特設窓口を設置しています。期間を延長し、以下のとおり特設窓口を開設します。(平日のみ) ・コールセン…

たつの市

4月16日に発生した雹(ひょう)の被害について

播磨町

令和6年4月16日に発生した雹(ひょう)被害について

明石市

降雹(ひょう)によって被害を受けた場合の証明発行窓口について