1995(平成7)年の本の背表紙

実家を掃除していたらたくさん本が出てきましたが、背表紙が今では見なくなったものだったので記念に写真に撮りました。

インスタグラムでは取り急ぎ背表紙の写真だけアップしましたが、当時の金利が気になり調べてみました。

◆MMF
 各社2016年に償還(終了)しており、1995年当時の利回りのデータは見つけられませんでした。

◆公社債投信
 設定日が1961年12月20日と言うのは見つかりましたが当時の利回りのデータは見つけられませんでした。

MMFと公社債投信ではデータが見つけられなかったので、代わりに政策金利や国債の金利なら分かるのではと思って調べてみました。

◆政策金利
 1995年は公定歩合から政策金利への過渡期で、実質的には公定歩合が使われていました。
 9月に1.0%→0.5%に引き下げられていました

◆国債
 一般的に使われる10年の利回りは、現在0.022%のものが当時は3%前後ありました。
 発行時期の10月2日のデータは2.831%でした。

→ 現在なら、今から10年固定で最後まで預けるとしても1年で0.022%しか付かない金利が、当時なら2.831%だったと言うことです。金利が100分の1程度になっています。

100万円を10年後の償還まで置いておけた場合:
・当時なら1年間で約2.8万円の利息、現在なら220円の利息(いずれも税引き前)の違いになります。
・それが10年間になるので、単利で比べると約28万円と2200円の違いになります。

1995年(平成7年)は、私がFPと言うものを知る6年くらい前の話です。
今の知識が当時にあれば、この本を買った母親に『預金の大半は預金よりそれに預けた方がいいよ』と言えたと思います。

これからの未来において当時の金利が預金金利で付く期待が持てなくなったこともありますが、
今から思えば当時はまだ金利を比べるだけでも運用と言えた時代だったと思います。