信託報酬の競争激化⁉　eMAXIS Slim全世界株式（オール・カントリー）の信託報酬引き下げへ

2023年8月20日 2023年8月20日姫路Go-ForWard

姫路Go-ForWard

三菱UFJ国際投信は「eMAXIS Slim全世界株式（オール・カントリー）」の信託報酬を9月8日から半額程度に引き下げると、日経新聞に記事が掲載されていました。
野村アセットマネジメントが運用する、業界最低の競合商品（年0.05775%）と同水準にするそうです。

三菱UFJ国際投信、信託報酬を半額に下げ

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO73683140X10C23A8EE9000/

2023年8月18日 2:00 [日経]

信託報酬とは

投資信託を保有する期間中、日割りで負担するコストです。

間接的なコストで、日々算出される基準価格を計算する時に信託報酬を引いて算出しています。
直接負担していないことで負担感はあまりないかも知れませんが、実際に負担しているコストです。

一般的に、インデックス型は安くアクティブ型は高い傾向にあります。
高いものだと、新興国のアクティブ型の株式ファンドで2%程度のものもあります。

eMAXIS Slim全世界株式（オール・カントリー）の現在の信託報酬は、0.1133%(税込み)です。
それでも十分に安いのですが、単純にここから半額にすると、0.05665%になります。

この0.05665%で計算すると、
もし100万円分購入し1年間保有した場合、その期間の信託報酬は566.5円
となります。

2%だと2万円かかることと比べると、1万9,000円以上の差になります。

インデックス型だと中身の運用は基本的には機械的に行われます。アクティブ型と比べると中身の運用が異なり結果も当然異なるので費用だけで比べるものではありませんが、費用を気にする方には『eMAXIS Slim』シリーズはこれまで以上に希望に添う商品になると思います。

来年（2024年）からNISA（少額投資非課税制度）の制度内容も変わり、従来以上に利用しやすくなり利用する方や運用金額の増加が見込まれます。金融機関はNISAの利用先・運用商品として選ばれるために今回の信託報酬減少のような対応を行ってきたと思いますが、今後他社も行ってきて競争が激化すると思います。選ぶ側にとっては朗報で費用の削減は運用成果の拡大に繋がりますので、個別相談で運用の話をするときにはこのようなニュースもお伝えし運用のサポートを行いたいと思います。